
写真やイラスト、そして動画等のデジタルコンテンツを販売することができるプラットフォームを提供しているサービスはいくつかありますが、報酬額や手数料が気になりますよね。
それらの中から、ぜひ登録したい6つを選び、特徴もあわせてまとめてみました。
1. Shutterstock(シャッターストック)
Shutterstock は 2003年からサービスを開始し、画像の他に動画や音楽、そしてイラストなどが販売できます。
サブスクリプションサービスを初めて導入し、ユーザー数は130万人、素材の数は 6,000 万点以上と業界最大です。
特徴
- 報酬総額が増えると、ダウンロード1回あたりの報酬額も増える
- 紹介した寄稿者 (creator) が承認された後、最初の2年間は、その寄稿者の作品(画像)が1回ダウンロードされるたびに0.04ドルの報酬を受けとることができる
- 報酬の受け取りは Paypal や Payoneer などが利用できる
- 登録に必要な情報は住所と連絡先のみ
報酬額
Shutterstock(シャッターストック)のダウンロード1回あたりの報酬額(2019年4月22日調べ)は以下のとおりです。出典:https://submit.shutterstock.com/payouts
報酬総額 | 月額定額プランの画像 | オンデマンド画像 (小・中) | オンデマンド画像 (全サイズ) | カスタム画像・特別ライセンス画像 | 動画クリップ |
$0〜$500 | $0.25 | $0.81 | $1.88 | 20% (最大$80) | 30% |
$500〜$3,000 | $0.33 | $1.07 | $2.48 | 25% (最大$100) | 30% |
$3,000〜$10,000 | $0.36 | $1.17 | $2.70 | 28% (最大$112) | 30% |
$10,000以上 | $0.38 | $1.24 | $2.85 | 30% (最大$120) | 30% |
2. Pixta(ピクスタ)
Pixta(ピクスタ)で販売される素材は、全て審査チームが確認し独自基準のクオリティを満たしたものに厳選されており、BGMや効果音なども用意されています。
また、国内起点のサービスということもあり、日本人の写真や動画の素材が充実しています。
特徴
- 登録には運転免許証やパスポートなどの身分証明書が必要
- 著作権・肖像権、そして販売する素材に求められる要件などを学ぶ講座を受講し、入門テストを受ける必要がある
- 販売実績が増えるほどコミッション率が上がる
- 素材を独占販売することでコミッション率が上がる「独占販売制度」を導入
- 定額制プランは、写真・イラスト(PNG・ベクター含む)素材のみ
報酬額
Pixta(ピクスタ)の報酬額(2019年4月22日調べ)は以下のとおりです。出典:https://submit.shutterstock.com/payouts
【写真・イラスト素材】
単品購入 | 定額制 | ||||||
一般クリエイター | 専属クリエイター | 人物専属クリエイター | 一般クリエイター | 専属クリエイター | 人物専属クリエイター | ||
通常 | 22〜42% | 30〜53% | 42〜58% | 通常 | 0.25〜0.45 クレジット | 0.30〜0.55 クレジット | 0.35〜0.65 クレジット |
独占販売設定 | 30〜48% | – | – | 独占販売設定 | 0.27〜0.50 クレジット | – | – |
【動画・映像素材】
通常 | 40% |
独占販売設定 | 50% |
3. Fotolia(フォトリア)
Fotolia(フォトリア)はアドビが提供しているストックフォトサービスです。
販路はフォトリア経由とアドビストック経由の2種類あり、報酬もそれぞれ違いがあります。
Adobe Stock と Fotolia での報酬額(2019年4月22日調べ)は以下のとおりです。(出典:https://helpx.adobe.com/jp/stock/contributor/help/royalty-details.html)
特徴
- Fotolia のサービスは 2019年11月5で終了
- 50クレジット貯まるまで換金はできない
- クレジットは、アカウント登録した Fotolia サイトの取扱通貨で換金される(日本語サイトは日本円)
報酬額
【Adobe Stock(アドビストック)での販売】
コンテンツの種類 | ライセンス方法 | 購入者の利用条件 | 単価 | 最終ロイヤリティ |
写真、イラスト、ベクター | 通常アセット 3 点/月 | 月々プラン:$29.99 | $9.99 | $3.30 |
小規模サブスクリプション: 10 画像/月 | 月々プラン:$49.99 | $4.99 | $1.65 | |
年間プラン:$29.99 | $2.99 | $0.99 | ||
中規模サブスクリプション: 40 画像/月 | 月々プラン:$99.99 | $2.50 | $0.82 | |
年間プラン:$79.99 | $2.00 | $0.66 | ||
大規模サブスクリプション: 350 ~ 750 ダウンロード/月 | 年間プランまたは月々プラン:$169.99-$249.99 | $0.27-0.57 | 最低支払額はランクベースn | |
クレジットパック | 5 パック – 500 パック | $7.99-$9.99 | $3.30 | |
拡張ライセンス画像 | オンデマンド | 単品購入 | $79.99 | $26.40 |
HD ビデオ | オンデマンドまたはクレジットパック | 単品購入 | $79.99 | $28.00 |
4K ビデオ | オンデマンドまたはクレジットパック | 単品購入 | $199.00 | $69.65 |
【Fotolia(フォトリア)での販売:画像】
ランク | ダウンロード数 | ロイヤリティ率 | 中規模画像(6 クレジット)のロイヤリティの例 |
白 | < 99 | 20% | $1.20 |
銅 | 100 – 999 | 23% | $1.38 |
銀 | 1,000 – 9,999 | 25% | $1.50 |
金 | 10,000 – 24,999 | 31% | $1.86 |
エメラルド | 25,000 – 99,999 | 37% | $2.22 |
サファイア | 100,000 – 249,999 | 40% | $2.40 |
ルビー | 250,000 – 999,999 | 43% | $2.58 |
ダイヤモンド | 1,000,000 | 46% | $2.76 |
【Fotolia(フォトリア)での販売:ビデオ】
ランク | ロイヤリティ率 | 小規模ビデオのロイヤリティ(30 クレジット) | 中規模ビデオのロイヤリティ(45 クレジット) | HD 1080 のロイヤリティ(75 クレジット) |
白 | 30% | $9.00 | $13.50 | $22.50 |
銅 | 32% | $9.60 | $14.40 | $24.00 |
銀 | 34% | $10.20 | $15.30 | $25.50 |
金 | 36% | $10.80 | $16.20 | $27.00 |
エメラルド | 37% | $11.10 | $16.65 | $27.75 |
サファイア | 40% | $12.00 | $18.00 | $30.00 |
ルビー | 42% | $12.60 | $18.90 | $31.50 |
ダイヤモンド | 44% | $13.20 | $19.80 | $33.00 |
4. iStock(アイストック)
iStock(アイストック)は Getty Images(ゲッティイメージズ )が提供しているストックフォトサービスです。
後ほど説明する Getty Images に比べリーズナブルで、スマホで撮影した素材なども販売できるのが特徴です。
特徴
- 報酬(ロイヤリティ)の受け取りは PayPal もしくは Payoneer のアカウント
- 報酬額が 100米ドルに達すると、翌月25日に送金される
- 米国TINを入力していない場合、米国内の売り上げに対して米国税30%が課せられる
- 専属コントリビューターのロイヤリティ率は年間累積ダウンロード数に応じて増加する
報酬額
iStock の報酬額(2019年4月22日調べ)は以下のとおりです。(出典:http://welcome-to-gettyimages.jp/welcome/contributors/news/607)
コンテンツタイプ | 非専属 | 専属 | |||||
ロイヤリティ率 | 25% | 30% | 35% | 40% | 45% | ||
写真 | 15% | ロイヤリティ率情報の基準となるダウンロード数 | 初期設定 | 650 | 6,500 | 26,500 | 396,00 |
イラスト | 20% | 初期設定 | 5,500 | 20,000 | 132,000 | ||
ビデオ | 20% | 初期設定 | 250 | 1,500 | 3,500 | 26,500 |
5. Getty Images(ゲッティイメージズ )
Getty Images(ゲッティイメージズ )は世界最大級のデジタルコンテンツコレクションを提供しています。
Getty Images 別ブランドの iStock に比べ、高品質の素材を提供していることが特徴です。
特徴
- 審査用の画像は Contributor by Getty Images という専用アプリからサンプルをアップロードして提出
- 提出されたサンプルは審査され、承認されると Getty Images または iStock のいずれかでコントリビューターとして活動できるようになる
- 報酬(ロイヤリティ)の受け取りは PayPal もしくは Payoneer のアカウント
- 報酬額が 100米ドルに達すると、翌月25日に送金される
- 米国TINを入力していない場合、米国内の売り上げに対して米国税30%が課せられる
報酬額
Getty Images での報酬額(2019年4月22日調べ)は以下のとおりです。(出典:https://contributors.gettyimages.com/article_public.aspx?article_id=5210)
写真 | イラスト | ビデオ | |
非専属 | 15% | 15% | 20% |
専属 | 20% | 20% | 25% |
6. coconala(ココナラ)
ココナラは「知識・スキル・経験」を売り買いできるフリーマーケットです。
写真やイラスト、そして動画なども「出品」できます。
特徴
- 出品のための初期費用、月会費などはなし
- 販売価格は500円から
- 振り込み申請は売り上げが161円以上から(3,000円未満の振り込みは手数料160円がかかる)
- 販売実績、購入者の満足度をココナラ独自の基準で評価し、「レギュラー」「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」の5ランクを認定
- 特定分野のプロフェッショナルとして活躍する出品者のサービスを、「PRO」として認定
手数料
coconala(ココナラ)の手数料(2019年4月22日調べ)は以下のとおりです。出典:https://coconala.com/pages/guide_payment
販売総額 | 手数料 |
1円〜50,000円以下の部分 | 25%+税 |
50,000円超〜100,000円以下の金額部分 | 20%+税 |
100,000円を超える金額部分 | 10%+税 |
まとめ
日本人の画像や素材に強い Pixta、海外発の Shutterstock や iStock、自分の作品を「出品」できる ココナラ、そしてたくさんのクリエイターに支持されているアドビストックや fotlia などいろいろなサービスを紹介しました。
それぞれ強みや特徴があるので、自分のスタイルにいちばん適したサービスに登録することをおすすめします。